新月伐採の木
新月伐採の木とは
NPO法人『新月の木国際協会』によりますと
樹木の生理活動が太陽と月のリズムによって大きく変化するということで、日本の樹木で実験研究を行い、木は現在の常識や想像をはるかに上回る高品位の性質を具備していることを確かめることができたそうです。
太陽のリズムと月のリズムに合わせた伐採処理法を「新月伐採法」と呼んでいますが、
この「新月伐採法」の実践で協会の目指すものは、下記に示す二つの大きな可能性があると言っています。
① 森林の成長サイクルより長く使える木材(目標100年~300年)が得られれば、美しくてタフな「森林を育成」するゆとりができる。
② その木や木材が醸し出す生命環境は、私たちと私たちの子孫の暮らしを潤すでしょう。そこで「健康に満ちた生活を築く森林経済の活性化」が期待できます。
新月伐採の木の効果として
冬の新月直前に伐採した“新月の木”は、カビ,腐食,害虫に強く、割れ・狂いが生じにくいことがわかっているそうです。
それは協会による実験により証明もしています。新月と満月で伐採した木で作ったお椀で実験をしますと、満月伐採の木は時間の経過と共に亀裂が生じてしまいましたが、新月伐採の木で作ったお椀は亀裂が生じなかったという結果がでました。
“新月の木”と“満月の木”の杉(葉枯らし期間9ヵ月)の杭を1本ずつ用意し、平成16(2004)年12月27日(満月日)に地中へ打ち込みました。そのまま1年7ヵ月放置したのち杭を抜いてみると、“新月の木”にシロアリの害はなく、反対に“満月の木”にはたくさんのシロアリが巣食っていました。
又、日本木材総合情報センター 木のなんでも相談室長の岡野 健さんの話では
「新月伐採は,伐採した木を谷側に倒し,半年ほど葉枯らしする。この操作は辺材が不完全ながら心材化する可能性がある。材の通常の心材化は移行帯で進行する。その移行帯では含水率が著しく低く,心材よりも低くなる。そのような含水率でないと心材化酵素が働かない。谷側に倒す葉枯らしによって,辺材の含水率が急激に低下するなら,辺材が移行帯化して,擬似的に心材化することは考えられないことではない。
市場で柱材は末口を下にして立てる。その理由は水が抜けやすいという人がいる。もし,それが事実なら,山側に倒して葉枯らしするよりも谷側に倒して葉枯らししたほうが辺材の水が抜けやすいといえるだろう。」と言っています。
いづれにしても、使用する側としてはそれが事実ならば大変面白いので、使う価値はあるのではないかと思い設計仕様に織り込むことにしました。
今回の住宅建築では大工の手刻みによる加工となりますが、大工の話では人工乾燥材より天然乾燥剤材の方が刻みやすいと話している。それは無理な人工乾燥による細胞の破壊も原因の一つと考えています。細胞の破壊は木を使う場合、木の性能の低下と筆者は考え避けたいと常日頃から考えています。木は強度の他、人の五感を良い方向に刺激するものと思い、なるべく自然の形で使いたいのです。
無垢材を使用する場合、カビ,腐食,害虫に強く、割れ・狂い等は気になるものです。それが少しでも解消されれば言うことはありません。


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